歯のクリーニングについて
むし歯や歯周病を防ぐためには、お口の中の日々のメインテナンスが非常に大切です。
自分ではきちんと歯を磨けているつもりでも、ハブラシの届きにくい隙間や奥歯の周りなどをきちんと清掃することは非常に難しく、どうしても磨き残しが生じてしまいます。
磨き残しを気付かないまま放置しておくと、虫歯や歯周病などの原因になります。
日々のお口の健康を保つために、歯科医院で定期検診を受けて、お口の状態のチェックや歯石の除去など、歯のクリーニングを行いましょう。
歯周病
歯周病とは
歯周病は歯と歯ぐきの隙間にたまった歯垢とその中にいる細菌が引き起こす病気です。
歯ぐきの腫れ、出血といった症状(歯肉炎)から、歯の土台である歯槽骨が解け始め歯がぐらつく症状(歯周炎、歯槽膿漏)のことです。
平成16年の厚生労働省の調べによりますと、15~24歳で6割が、35歳をすぎると8割もの人が歯周病と言われています。
若い人にも無縁の病気ではありません。
歯周病のチェックポイント
- 歯を磨くと歯ぐきから血がでることがある。
- 歯ぐきが腫れている。
- 歯ぐきが赤くなっている。
- 歯が浮いたような感じがある。
- 口臭が気になる。
- 歯ぐきに痛みやかゆみがある。
- 歯ぐきがやせて歯が以前より長くなった。
- 硬いものが咬みにくく感じる。
ひとつでも当てはまれば、歯周病に注意!!
歯周病の予防
毎日のブラッシング
- ・歯垢の除去
- ・歯ぐきのマッサージ
定期検診
- ・歯周病の早期発見
- ・定期的な歯垢、歯石の除去
PMTC
PMTCとは
Professional Mechanical Tooth Cleaning
つまりプロの手によって歯をクリーニングすること。
専用の機械を使い、歯の表面の汚れ(ステイン)や歯石、バイオフィルムを除去する方法です。
長い間PMTCをしていないと歯が黄色くなったり汚れがつきやすくなったりします。タバコを吸う方、お茶やコーヒーをよく飲む方、赤ワインが好きな方はPMTCを行うだけでかなり歯が白くなります。
また、PMTCを定期的に行なうことにより、歯をむし歯・歯周病から守り(予防歯科)、健康な口元を維持します。
当院では、健康保険で行なえますので、お気軽にお申し出ください。
よく歯科医院でする「歯石とり」、これはスケーラー(機械式のものと手で動かす手用のものとがある)を用いて行い、汚れを取っていきます。しかしこれだけだと歯石は取れているけれど、歯の表面がざらついて汚れが付きやすい状態なのであまり好ましくありません。
PMTCはこの状態からさらに専用のチップとペーストを使用して、歯の表面のざらつきを取るだけでなく、バイオフィルムといって目に見えない細菌の塊を一緒に除去します。
こうすることにより本来の歯の白さが戻り、プラークやステインの再付着を予防してくれます。
右図のようにP.M.T.Cとホームケアをバランス良く行うことによって美しく健康な歯を保つことが出来ます。
プロフィーメイトneo
当院では、歯周病を予防するために歯石を除去していますが、それでも取れない頑固な汚れ(茶渋やタバコのヤニによる着色)には炭酸カルシウムを主成分とするパウダーを吹き付けて除去するプロフィーメイトneoを無料サービスで行い、きれいにクリーニングしています。以前に比べるとプロフィーメイトneoによる歯のクリーニングを希望される患者さんがかなり増えてきました。簡単にきれいになるのと審美的要求が高まってきたからではないかと思われます。
Q&A(プロフィーメイトneo)
どうして歯が茶色く変色するのですか?
変色の原因は大きく分けて「外因性」のものと「内因性」のものと2つあります。
主に「外因性の着色」は、喫煙やコーヒー、お茶、コーラなどの常飲によるものが多く、これらのものはティースクリーニングを行うことで、容易に除去できます。
ホワイトニングとティースクリーニング(クイックジェット)の違いは何ですか?
ホワイトニングというのは、歯を人工的に白くすることです。昔で言えば歯面を薄く削ったり、最近では薬品を使って歯の表面を漂白することを言います。しかしティースクリーニングとは、あくまで歯に付いた汚れや着色を取るものですから本来の自分の歯の色を戻すことを言います。またそれにプラスしてプラークや歯石も除去するので、ホワイトニングをする前にも当然行う治療になります。
プロフィーメイトneoはどのくらい痛いのですか?
プロフィーメイトneoは痛みほとんど感じません。
あえて言うのならば、歯に何かが当たっているといった感じがします。そして重曹の味ですが、初めはレモンの歯磨き粉のような味がしますが徐々に少ししょっぱい感じがします。ただし、歯肉炎や歯槽膿漏があった場合は若干しみることがあります。
プロフィーメイトneoによるティースクリーニングはどのくらい持ちますか?
毎日の喫煙や嗜好飲料の量によって、またブラッシングの仕方によって、かなり個人差があります。歯の検診とあわせた定期的なクリーニングをお勧めします。